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アンドロメダ星雲(拡大)
  
  
  
※JavascriptをOnにしていないと画像は切り替わりません。

 「あれがアンドロメダ星雲だ!」と確証を得るまで、えらい苦労しました。それっぽいのはすぐ見つかったのだけれども、「雲(=星雲)があるように見えるけども・・・それは錯覚でただの星かもしれない・・・」ってなかなか決定できず。星図との位置を友人らと確認しあって、ようやく確信が持てましたよ。

 たしかに肉眼で見えることは見えるんですが「あんなの簡単に見つけられるじゃん♪」って俗に言われるほどには、探すのは簡単じゃないと思います・・・。裏を返せば、これを「簡単」と言える人が、いわゆる星に詳しい人(もちろん趣味の範囲で)ってことでしょうね。

 そんなこんなで、ようやく見つけたアンドロメダ星雲。やー、感動しました(T_T)。「おぉ、肉眼で銀河が見えるよ!!」って歓喜。ちなみに、望遠鏡で見るより肉眼で見た方が全然綺麗です。望遠鏡では拡大しすぎて視野からはみ出しちゃうので。赤道義も使ってない素人ぶりにもかかわらず、無事写真に取れて満足☆\(^▽^)/
撮影日:2003.9.22
露出時間:40〜60秒くらい
しぼり:F1.8
レンズ:標準50mm
フィルム:ASA800
(文章作成&補整完了日2004.11.10)


以下では、補整作業について管理人が人目もはばからず熱く語ってますので、そんなのは遠慮願いたい賢い方はこちらからお戻りください。この先に進まれた結果についての責任は一切負いかねます。

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忠告はしましたからね?











 「果たして、パッと見で中心の星雲の広がりに気づくものだろうか?」と、アップを前にして疑問に思ったのが、今回の補整作業の全ての始まり。
 最初は赤い丸で囲んで印つけとけば十分だと思ったのだけど、実際にやってみると、どうにも気に入らない。そして「背景に余計な光が入っているのが悪い。この背景を引き算したら綺麗になるのではないか?」と思ってしまったところから、もう抜け出せない迷路に入ってしまった。しかも、その補整をするプログラムを自分で作るという、救いようのない阿呆な一手を選ぶ・・・。あぁ、これで半日消えました(T_T)。食事も抜きました(−_ |||)。すべきこともせずに何やってんだ、俺・・・_| ̄|○  世の中には先人の作った素敵なソフトがあるというのに!!

 つーわけで、ひたすら閾値探し。明るさを赤緑青に分解して、背景とそうでないところの閾値を探す長い道のり。もっとも見た目がよい値を探してトライ&エラー。そして実際に色調補整してみてはまたプログラムを調整(作業中のウィンドウ↓)。

試験出力中

 たぶん数時間掛けて。
ようやく、
  • Red
      Threshold 32= < red < 100
      Max 200
  • Green
      Threshold 33= < red < 100
      Max 183
  • Blue
      Threshold 49= < red < 100
      Max 189
という値に決着。で、そこから今度は色調補整曲線でふたたび試行錯誤。
じつは細かい閾値は必要なかった♪_| ̄|○ 
という結論も転がり込んできたりする。

実際に使った色調補整曲線は以下の三種類。


※2次関数補整

※tanh関数補整閾値“無効”
※tanh関数補整閾値“有効”



 やべぇ。メチャメチャ綺麗になったw (≧∇≦)ノ彡 上を参照

 ちなみに、色調補整の詳細は以下のとおり。
2次関数補整:RGBに分解し、それぞれの明度変化の激しい領域を、下向きの2次関数で補整。閾値の下限以下は0に、上限以上は線形変換で補整。底上げの量はRGBの下限閾値の比率を継承し、RGBごとに異なります。
tanh関数補整閾値“無効”:RGBに分解し、もっとも閾値の低いRedの明度変化の激しい領域にちょうど変化域が乗るようなtanhを選択。その補整曲線をもってRGBの区別なく同一の補整を加える。
tanh関数補整閾値“有効”:上記のtanh関数補整閾値“無効”の補整曲線で、Redの閾値下限以下を0としたものを採用。

画像処理にはハイ・スペックが要求されるので、実際の補整処理では研究室のパソコン使ったのだけど、みるみる綺麗になっていく絵に、にんまりw にたにたw ときどき笑いを漏らすw ・・・はたから見たら危ない人だ(爆) ・・・研究室、もちろん俺の他にも人が居ましたよ?(逃)

 ・・・なんか醜態晒した気がしないでもないですが、そこは便利忘却。よし、俺はなにも覚えていないぞ♪
 いや〜、しかしここまで綺麗になるとは思わなかった☆\(^▽^)/ あまりに上手くいったので、この補整機能(バックグラウンドの引き算)を画像半透明合成+αに追加しようかと考えている愚か者ですw 閾値の決定を半自動化するアルゴリズムも思いついたし♪ ・・・そして試験すると、思ったように動かず、また1日2日と消していくわけですね、この馬鹿は?(にっこり) その前に今週末の発表準備をとっとと終わらせろって罠〜( ゚Д゚)y-°°°


 最後に。
せっかくなので、全景に補整処理を施したものも載せておきますね。実は一番上に飾ってある写真は拡大したものなのです。こちらが元の写真↓
アンドロメダ星雲

こちらが2次関数の補整曲線で色調補整したもの↓
アンドロメダ星雲(2次関数補整:mim=32)

こちらはtanh関数の補整曲線で色調補整したもの↓
アンドロメダ星雲(tanh補整:閾値有効)




以上。ながながとお付き合いいただきありがとうございました(ぺこり)。


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