tbf02 ソースコードと実行方法

1. ソースコードを配置
以下のように配置します。
```
restful-sample（※リポジトリ名です。任意の名称を用いてください）
│  server.js
│  .gitattributes
│  .gitignore
│  README.md
│  
├─src
├─test
└─client_script
```
※以下の3ファイルは、GitHub向けの設定ファイルです。
　この後に作成する node_modules フォルダなどは、GitHubへ登録不要のため、それらを除外設定します。
```
.gitattributes
.gitignore
README.md
```
※以下の1ファイルは、ダウンロード後に削除するか、もしくはリネーム（package_original.log等）してください。
　package.jsonは、この後の「npm init」操作にて再生成します。
```
package.json
```
2. Node.js の環境設定：利用モジュールをインストール
1. package.json を作成する。
  
  利用モジュールの設定とテストコマンドの設定ほかを記載する、設定ファイルです。
  
  コマンドライン上で、先のソースを格納したリポジトリに移動し、 npm init コマンドを実行します。
  基本的には、デフォルトのままEnterで構いません。
  description は、これから作ろうとしているソースファイル群の説明です。任意です。
  test は「mocha」と打っておいてください。
  author は作者名です。任意です。
  
  ※npmとは？→Node Package Manager の略で、Node で作られたパッケージモジュールを管理するためのツール。
  　これを用いると、モジュールの管理やテスト等が容易になります。
  　phiary さんの「npm ってなに？」が分りやすいです。
2. 利用するモジュールをインストール（ダウンロード）する。
  続けて、コマンドラインから以下を打ち込みます。
  これにより、利用するNode.jsのモジュールをインストール（node_modules配下へダウンロード）します。
  （※紙面と異なりますが「data-utils」も入れてください）
  npm install mocha chai sinon promise-test-helper --save-dev npm install mssql@3.3.0 date-utils@1.2.21 qs@6.4.0 --save
  1行目が、テストフレームワークを「開発時のみ利用するモジュール」としてインストール＆記録。
  2行目が、MS SQL Server へアクセスと日付の簡易利用をするためのモジュールを「利用モジュール」としてインストール＆記録
  
  ※このようにしておくと、ソースファイル＋pakage.json のみを新しい環境へ持って行った際に、 npm install コマンドと打つだけで、全く同じNode.jsモジュールを再配置（ダウンロード）することができます。
  
  ※MS Azureへアップロードするのも、ソースファイル＋package.json のみです。
  　MS Azure側で、package.json に基づいて必要モジュールを取得してくれます。
3. package.json を編集する。
  テストフレームワークの設定を、修正します。
  具体的には、package.json を任意のエディタ（Visual Studio Codeがお勧め）で開き、以下のように修正します。
  
  ▼修正前
  "scripts": { "test": "mocha", "start": "node server.js"
  ▼修正後
  "scripts": { "test": "node_modules\\.bin\\mocha", "test": "mocha", "start": "node server.js"
  これでnpm test コマンドで、テストフレームワークのmochaを呼び出せるようになります。
4. テストフレームワークを用いて、動作確認をする。
  
  今回は、テストコードも作成済みですので、テストフレームワークを用いて、期待した環境構築が出来たかを確認します。
  npm test コマンドを実行し、「failing」も「ERR!」も表示されなければ、環境構築は正しくできています。
  いずれかの表示があった場合は、ファイルの不足かモジュールの不足があり得ますので、確認してください。
3. Webサーバーを起動する：RESTfulアクセスの動作確認
以下のコマンド実行して、ローカルWebサーバーを立ち上げます。
```
npm start
```
続いて、任意のWebブラウザから「http://localhost:8037/api/v1/show?name=version 」へアクセスしてください。

※上記コマンドの代わりに node.js server.js コマンドでもWebサーバーが立ち上がります。
　上記コマンドは node.js server.js コマンドへのショートハンドになります。
　package.jsonで既定されています。
4. Webサーバーを起動する：SQLサーバー接続確認
以下のコマンド実行して、ローカルWebサーバーを立ち上げます。
※環境変数へ設定する値は、自分の環境に合わせて編集してください。
```
set SQL_USER=[ローカルSQL Serverのユーザー名]
set SQL_PASSWORD=[ローカルSQL Serverの上記のアカウントに設定したパスワード]
set SQL_SERVER=[ローカルSQL Serverに設定した名称]
set SQL_DATABASE=[ ローカルSQL Serverのデータベース名 ]
npm start
```
続いて、任意のWebブラウザから「http://localhost:8037/api/v1/sql」へアクセスしてください。

技術書典２（tbf02）配布物に掲載のJavaScriptコードの実行方法